スマホのインターネットが遅いときの原因と今すぐできる対処法

© A. Krivonosov

スマホのインターネットが遅い——よくある不満だ。ページの表示はもたつき、動画は途中で固まり、メッセージも届くまで間があく。なのに画面のアンテナ表示は問題なさそうに見えることがある。原因はいくつかあり、しかも端末そのものとは限らない。

電波の弱さと干渉

表示上のバーが十分でも、安定した通信を保証するものではない。速度は電波の強さだけでなく、干渉にも左右される。地下やエレベーター、厚い壁の建物、基地局から離れた場所では、モバイル通信は途端にのろくなる。

列車や車内でも速度が落ちがちだ。基地局の切り替えが頻繁に起き、接続が安定しにくいからだ。

回線の混雑

朝夕の混み合う時間帯には、モバイル網が飽和しやすい。住宅地や商業施設、大規模イベント会場ではとくに目立つ。そうしたときは、プランも端末も正常でも、誰にとっても通信が遅く感じられる。

プランの制限

原因が料金プランにあることも珍しくない。データ容量を使い切ると、事業者が速度を最低限まで絞る場合がある。テザリングに上限が設けられているプランもある。

速度低下が、利用者がつい忘れがちな技術的な制約や契約条件にひもづいているケースもある。

端末設定の不具合

ネットワーク設定の誤りが速度低下を招くことがある。OSの更新後やVPNサービスの導入、接続パラメータの変更後に起きやすい。こうした場合、端末は一応オンラインだが、つながりは不安定になりがちだ。

アプリとバックグラウンド通信

特定のアプリが裏で通信を活発に行うことがある。アップデートやクラウドサービス、SNSなどが気づかないうちに帯域を消費し、全体の速度を押し下げる。

SIMカードやネットワーク側の問題

摩耗や破損したSIMカードも通信品質に影響する。事業者側の障害や基地局の保守作業といった要因が原因になることもある。

自分で試せること

まずは次の簡単な手順から試してみたい。

  • 機内モードのオン・オフを切り替える;
  • スマートフォンを再起動する;
  • 窓際や屋外など場所を移す;
  • VPNが有効になっていないか確認する。

あわせて、残りのデータ容量やプランの条件も見直しておきたい。改善しない場合は、ネットワーク設定のリセットが助けになることがある。接続パラメータを出荷時設定に戻す方法だ。

それでも遅いままなら、別の端末でSIMカードを試すか、契約先のサポートに相談するのが手堅い。

編集部の見方

スマホの通信がもたつくのは、必ずしも端末の不調とは言い切れない。多くは電波環境や回線の混雑、設定に起因する。基本的な確認だけでも原因に当たりがつくことが多く、たいていはサービスセンターに駆け込む前に解決の糸口が見つかるはずだ。