ケイト・ウィンスレット、Netflixで長編監督デビュー 作『Farewell, June』が描く家族と別れ

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ケイト・ウィンスレットが再びエンタメの見出しを飾った。だが今回は俳優ではなく、監督としてだ。Netflixが彼女の長編監督デビュー作『Farewell, June』を公開。家族と喪失、そして手放すことを見つめる、内省的で極めてパーソナルな物語だ。脚本は長男のジョー・アンダースが手がけ、家族の実体験を土台にしている。

この企画には特別な感情の重みがある。ウィンスレットは2017年に母親をがんで亡くしており、ゆえに作品をほとんど自伝的だと受け止める観客も少なくない。映画は悲嘆を丁寧に扱い、定型のホリデー映画の方程式から距離をとる。きらめくクリスマスのクリシェではなく、痛みと愛を率直に映し出し、別れの難しさと必要性に静かに向き合う。派手さより誠実さを選ぶ語り口が、画面に確かな余韻を残す。

すでにNetflixの視聴者の関心を集めており、ウィンスレットがカメラの後ろに回ったことが新たな創作の章の始まりなのか、ファンの間で議論が続く。流れを見ていると、その選択は彼女らしい自然な一歩にも思える。