ジョニー・デップが『巨匠とマルガリータ』英語版で主演へ—IN.2 Filmが企画、2026年末に撮影開始予定

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Varietyによれば、ジョニー・デップが新たな大役に向けて準備を進めている。ミハイル・ブルガーコフの『巨匠とマルガリータ』を、初めて英語で映像化する作品で主演する計画だ。企画を手がけるのはデップの会社IN.2 Filmで、同社はこれまでにも彼の出演作を複数送り出してきた。プロデューサーにはスヴェトラーナ・ミグノワ=ダリとグレース・ローが参加。この2人は現在、配給業者ミハイル・ロクシンと法的な争いの渦中にあり、小説の映像化権を独占的に保有しているのは自分たちだと主張している。また、スティーヴン・デューターズとスティーヴン・マリットもプロデューサーとして名を連ねる。

監督はまだ決まっていないものの、撮影開始は2026年末を予定。世界の映画界にとっても見過ごせない動きだろう。ロシアを代表する名作の英語版は、文学好きやエンタメ業界の間で長年語られてきたが、ここまで具体的な形になるのは今回が初めて。英語圏の観客にとっても、野心的で手応えのある試みに映りそうだ。

デップとチームが、ブルガーコフのミステリアスな世界をどのようにスクリーンへと移し替えるのか――そして最終的に誰がキャストに加わるのか。その行方を注視したい。