2025年版「国別料理ランキング」—タイが首位、直行便で行ける国と旅行費用をチェック

© A. Krivonosov

Condé Nast Travelerが読者投票をもとに、2025年版「個性が際立つ国別料理ランキング」を発表した。ロシアの旅行者には明るい材料もある。Turistasポータルによれば、このうち6つの目的地へは直行便でアクセス可能だという。最も手頃なのは15位のトルコで、パッケージツアーはおおよそ72,000ルーブルから。首位の国に出かける場合は、概ね130,000ルーブル超が目安になる。

タイが堂々のトップ

栄えある1位はタイ。スコアは100点満点中98.33で、圧倒的な支持を集めた。屋台からミシュランの星付きまで幅広い食の選択肢に加え、料理を取り巻く独特の雰囲気が評価を押し上げたようだ。とりわけバンコクは存在感が大きく、世界のトップ35に7軒のレストランが入った。

おなじみの人気国も上位に並ぶ

ロシア人旅行者になじみの顔ぶれも上位に食い込んだ。トルコ、ベトナム、スリランカ、モルディブ、日本、ギリシャは、力強い味わいと根付いた食の伝統で高評価。肩の力を抜いた滞在と、本場の食が自然につながる土地ばかりだ。

Condé Nast Travelerが選ぶトップ15

最終リストは、アジアのストリートフード王国から欧州、南米の強豪まで幅広い顔ぶれになった。

  1. タイ
  2. イタリア
  3. 日本
  4. ベトナム
  5. スペイン
  6. ニュージーランド
  7. スリランカ
  8. ギリシャ
  9. 南アフリカ
  10. ペルー
  11. モルディブ
  12. コロンビア
  13. モロッコ
  14. フランス
  15. トルコ

直行便で行ける国の旅費目安

近々の計画に役立つ相場感も押さえておきたい。最も身近なのはトルコで、約72,000ルーブルから。タイは130,000ルーブルから。ベトナムはおよそ166,000ルーブル、スリランカは180,000ルーブルから。モルディブは引き続きプレミアム帯で、235,000ルーブルから。直行便で行ける行き先の中で最も高いのはモロッコで、270,000ルーブルからとなっている。

乗り継ぎの場合の目安

乗り継ぎが必要なルートでは、ギリシャが約170,000ルーブルから。スペインは220,000ルーブル前後。イタリアは260,000ルーブルから、日本は295,000ルーブルから。最も高額なのはフランスで、380,000ルーブルからスタートする。

上位国で味わいたいもの

それぞれの国が存在感を放つのは、ひと口で分かる味の輪郭だ。

  • タイの代表格は、トムヤム、パッタイ、グリーンカレー。
  • イタリアといえば、ピザ、パスタ、リゾット、締めはティラミス。
  • 日本は寿司、ラーメン、天ぷらが挙がり、ベトナムは香り高いフォーとバインミー。
  • スペインはパエリアとタパス、ニュージーランドは衣をまとわせた魚料理とデザートのパブロバで知られる。
  • スリランカはライス&カレーとホッパー、ギリシャはムサカ、スブラキ、定番のサラダ。
  • 南アフリカはボボティや直火料理が個性を放ち、ペルーは看板のセビーチェ。
  • モルディブはツナを使った料理が中心で、コロンビアはバンデハ・パイサとアレパ。
  • モロッコはタジンとクスクス、フランスはオニオンスープ、クロワッサン、クレームブリュレが思い浮かぶ。
  • トルコはケバブとバクラヴァ、そして香り高いコーヒーが外せない。

今回の発表は、世界の食の地図がいかに多層で広がりを見せているかを端的に示している。旅行者の関心の方向性を映し出すと同時に、料理そのものが目的になる時代になったことを改めて感じさせる。ロシアの旅行者にとっては直行便の行き先が多い点も実用的で、新しい味との出会いに一歩踏み出しやすい。鮮やかな食のアイデンティティと確かな伝統、そして選びやすいパッケージがそろった今、旅の中心に「食卓」を据える理由はそろっている。