メッシが405本目アシストでプスカシュ超え、インテル・マイアミをMLS決勝へ導く

© illustration by ai

リオネル・メッシが、またしてもサッカーの節目を動かした。インテル・マイアミがニューヨーク・シティを5-1で圧倒した一戦で、アルゼンチン人は通算405本目のアシストを記録し、伝説的なフェレンツ・プスカシュの数字を上回った。クラブはMLSプレーオフの決勝に初進出。メッシは、いまのスポーツ界を形づくる存在であることをあらためて示した。

試合終了の笛が鳴ると、夜は一気に柔らかな色合いに変わった。家族がスタジアムで輪に加わり、母セリア・マリア・クッチッティーニを抱きしめる姿がたちまちSNSで広がった。こうした温度のある光景は、スコアボードの数字に負けない響きを持つ。勝利の裏側にある人間らしさが、スポーツをさらに引きつけるものにするのだと感じさせる。

この勝利は、メッシにとってキャリア47個目のトロフィーとなった。38歳にしてなお切れ味は健在。今季だけで48試合に出場し、43得点、24アシストを積み上げている。数々の節目を越えても、家族へのまなざしと、サッカーの物語を更新し続けようとする渇望は変わらないように見える。

まだ彼が歩みを緩める気配はない。あとは、次にどんな高みへ到達するのかを見届けるだけだ。