デミ・ムーアが語る63歳のいま:老い、自由、そして新しい自信

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11月11日に63歳になったデミ・ムーアが、年齢がなぜ自分を悩ませないのかを率直に語った。元夫ブルース・ウィリスの厳しい状況が続くなか、老いについて考えずにいるのは難しいとしつつも、この章を落ち着いた楽観で迎えていると明かした。米国のコメディアンでテレビ司会者との会話では、いま人生で最も充実した時期の一つを生きていると述べた。

この1年は鮮やかで、手応えに満ちていたという。主演作The Substanceの成功が追い風となり、ゴールデン・グローブ賞とGlamourの「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」につながったからだ。心が本当に軽くなったと感じているとも打ち明け、年齢を重ねれば人生は必ず下り坂になるという見方には共感できないと示した。

若いころの自分は厳しすぎたが、今は年齢を喜びと受容で受け止めていると付け加えた。20代や30代の頃は外見の欠点ばかりに目が行きがちだったのに、今はまず自分の核を見て、それから表面を見るようになったと振り返る。その語り口には、標語めいた軽さよりも、時間をかけてつかんだ確かな輪郭がにじむ。

また、成長した娘たちから刺激を受け、年齢は幕引きではなく新しい自由だという確信を彼女たちに受け渡したいと強調した。子どもたちが大人になった今、自分はより自立し、本当に何を望むのかを見極めようとしているという。

若さにしがみつくのではなく、視野を大きく広げる新章が開いたかのようだ。これから彼女がどんなふうに自分をひらいていくのか、ファンは静かに見守ることになりそうだ。