カルキン、物語が整えばケビン役に復帰へ—大人のケビンと息子の仕掛けを描く

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定番のホリデー映画シリーズに新しい話題が生まれた。マコーレー・カルキンが、物語が本当にしっかりしているならケビン・マカリスター役への復帰を検討する姿勢を示した。自身のツアー「Nostalgic Night with Macaulay Culkin」に出演した場で、考え抜かれた企画でなければ戻らないと明確に伝えた。

カルキンは、続編の青写真も描いている。彼の案では、ケビンは大人になり、妻を亡くしたか離婚しており、仕事にのめり込みながら息子を育てている。親子の距離は広がり、やがて息子は父の関心を引くために、家の外に締め出したうえで、ファンにおなじみの仕掛けを施す——ただし矛先はケビン本人だ。

この設定にははっきりした寓意が込められていると、俳優は語る。家は親子関係の象徴であり、再び中へ入る術を見つけることは、息子の心にたどり着く道でもあるという。こうしたアプローチは自分の創作感覚に合致し、無理のないものになるとも述べた。そこにシリーズの情緒を自然にすくい上げる手つきが感じられる。

1990年公開の『Home Alone』は世界的な現象となり、興行収入は4億7600万ドルに達し、カルキンを一躍スターへと押し上げた。2年後には続編『Home Alone 2: Lost in New York』も成功を収めた。

もしスタジオがこの案を受け止めるなら、ホリデーシーズンに思わぬサプライズが訪れるかもしれない。懐かしさと新しさを裏表にした仕掛けが、シリーズの魅力をもう一度呼び起こす可能性は十分だ。