アントニオ・バンデラス、トリノ映画祭で輝く姿とスペインでの創作活動

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11月21日から29日まで開催される第43回トリノ映画祭で、アントニオ・バンデラスがひときわ目を引く存在になった。65歳の彼は黒のクラシックスーツに白いシャツでレッドカーペットへ。最近の場面で見られたグレーがかった髪は丁寧にカラーリングされ、すっきりと整えられていた。

オンライン上の反応はすぐに広がり、子どものころからの憧れだという声や、その若々しさを称えるコメントが相次いだ。年齢を当てるのは難しい、画面越しでもカリスマが伝わる、という指摘も目立つ。映像を見れば納得で、カメラは今も彼に味方していると感じさせる。今回の登場は映画祭でも取り沙汰され、ショービジネスの看板スターとしての立ち位置をあらためて確かなものにした。

現在のバンデラスは主にスペインで暮らし、マラガで自らの劇場プロジェクトを進めている。過去のインタビューでは、常にハリウッドにいる必要は感じていないとし、自身の名前はすでにブランドで、母国での創作活動が独特の満足をもたらすという立場を示していた。

国際的なキャリアと個人的な取り組みの間で、心地よいバランスをつかんだようだ。あとは次の創作の一手を待つだけ――そんな期待を、ファンは静かに共有している。