07:28 07-12-2025

電気工事の接続ボックスで避けたい失敗5選:余長不足や不適切な絶縁など、後悔しない施工術

電気工事の接続ボックスで起きやすい失敗を5項目で解説。導体の余長不足、過度なより合わせ、天井仕上げ上の着脱式接続、グランド取り外し、不適切な絶縁を避け、安全で長持ちする配線に。点検可能性を確保する非分離型の選び方や、現場で役立つチェックポイントも紹介。DIYからプロまで使える実践的なガイドです。詳しく解説。

接続ボックスは小さいが、電気工事では存在感が大きい。どう組むかで、施工者の腕と姿勢がすぐ伝わる。見た目は簡単でも、失敗が最も出やすく、のちに施主や修理に呼ばれる側の悩みの種になりがちだ。ここでは、避けて通りたい典型例を五つ取り上げる。

導体の余長不足

予備の長さを残さないのは古典的な誤りだ。PUEは、接続のやり直しや枝線の交換ができるだけの余長を求めている。

実際には、標準的な深さの壁ボックスだと配線を通すだけで精一杯で、余長を確保する余裕がないことが多い。後からコンセントを追加したり位置を変えたりするだけで、一気に難題、時に不可能に近い作業になる。

配線は何十年も働き続け、改修も一度では済まない。余長がなければ、手を入れるたびに無用なリスクを抱えることになる。

導体の過度なより合わせ

芯線どころかケーブル自体まできつくねじり上げるやり方を目にすることがある。問題は、これでは信頼できる再接続の余地がなくなることだ。過度なねじりで応力を受けた芯線は、温度変化も相まって時間とともに疲労し、やがて断線しやすくなる。

予備は損傷のない導体から生み出すべきで、それではじめて長期の安全が保たれる。

天井仕上げの上での着脱式接続

石膏ボードの下地や吊り天井では、仕上げ後に接続ボックスへ手が届かなくなる。だからこそ、押し込み式端子などの着脱式接続をここで使うのは適切ではない。経年で緩む可能性のある接点は、点検できる場所に残しておくべきだ。

アクセスが閉ざされるなら、非分離型の接続を選ぶ方が理にかなっている。

ケーブルグランドの取り外し

手早く済ませようとして、ボックスに付属する工場製グランドを外してしまう例もある。一見些細でも、製品設計を損なう行為だ。グランドはケーブルを機械的ストレスや湿気から守る重要な部品。

これを外してしまえば、質の良いケーブルでも劣化が早まる。粉じんや建材くず、条件次第では湿気まで内部に入り込み、短絡のリスクを押し上げてしまう。

不適切な絶縁

梱包テープや包帯用テープなど、その場しのぎの材料に出番はない。適切な絶縁はしっかり密着し、確実に保護できなければならない。そのためにあるのが熱収縮チューブや用途に合った電気用テープだ。

消耗品の節約は、その場では得に見えても、あとから高くつく。

落とし穴は見た目以上に多いが、繰り返し顔を出すのはこの五つだ。手直しは骨折りで費用もかさむ。だからこそ、最初から避けておくのがいちばんの近道。丁寧な仕事だけが、電気設備を長持ちさせ、安心を支えてくれる。