01:36 05-12-2025

ジェナ・オルテガ、マラケシュ映画祭でAIに警鐘—ハリウッドと映画の未来、創造性の危機を語る

マラケシュ映画祭で審査員を務めたジェナ・オルテガが、ハリウッドに広がるAIに警鐘。人間の不完全さが芸術の鼓動と語りつつ、医療など妥当な活用も認め、バランスを提案。パンドラの箱を開けたとし、創造性の危機と観客の消耗を懸念。一方で早期がん発見など命を救う可能性に触れ、節度あるAI利用を呼びかけた。議論は加速中だ。

エンタメ界で今もっとも注目を集める俳優のひとり、ジェナ・オルテガがマラケシュ映画祭で強いメッセージを放った。同映画祭史上最年少の審査員として登壇した彼女は、ハリウッドで拡大する人工知能の影響に深い懸念を示し、記者会見では業界が予測不能な結果を招きかねない「パンドラの箱」を開けてしまったと警鐘を鳴らした。

彼女は、人間のミスこそが芸術を生かし続けると強調。人の情動は機械には再現できないとの見方を示した。さらに、AIを歯止めなく使えば、コンテンツは心を蝕むジャンクフードのようなものに変わり、観客をあっという間に消耗させてしまうと付け加えた。コンピューターに魂はないという前提は、創造性の受け止め方そのものを変えてしまう――不完全さが芸術の鼓動を生むという指摘には、たしかに反論しにくい。

一方で、『Wednesday』で知られる彼女はテクノロジーの利点も否定しなかった。がんの早期発見など命を救う場面でAIが役立つとし、節度を持って、妥当な目的に沿って活用すべきだと呼びかけた。このバランス感覚が、過度な危機感をあおる響きを和らげ、恐れだけでなく現実的な選択へと議論を引き戻している。

映画の未来をめぐる論争はこれから一段と熱を帯びそうだ。テクノロジーの名のもとにハリウッドがどこまで踏み込むのか、ファンは早くもその線引きを見極めようとしている。