20:25 26-11-2025

息切れの原因と危険信号|胸の痛み・高熱を伴うときは要注意、受診の目安と検査・対処法を詳しく解説今すぐ確認

息切れの仕組みと主な原因、運動やストレスなど“ふつう”の息切れと危険信号の見分け方、胸痛・発作・高熱時の受診目安、検査内容、貧血や体重過多への対処法まで解説。在宅ケアや姿勢・呼吸法のコツ、受診を急ぐ症状チェック、医師が行う検査(血液・X線・心電図)も紹介。原因が単純な場合の生活改善や予防策も。安心につながる情報を解説。

息切れ――空気が足りないような、じわりとした違和感――は、多くの人にとって覚えのある感覚だ。ふだんの呼吸は静かに血中の酸素を適正に保っているが、体はときおり呼吸を速めて「注意して」と合図を送る。これは聞き流さないに越したことはない。

息切れはなぜ起こるのか

酸素が不足しはじめると、最初に反応するのは肺と心臓だ。両者からのシグナルが脳に伝わり、呼吸中枢が働いて呼吸数を上げる。酸素が安定すれば、呼吸は再び落ち着く。ただし、原因がいつも運動とは限らない。病気や潜んだ不調が引き金になることもある。

息切れが“ふつう”の範囲にあるとき

息切れが危険信号になるとき

次のような症状があれば、ためらわず受診したい。

これらは、ぜんそく、心筋梗塞、肺塞栓、気胸、心不全、肺炎、甲状腺の疾患、肺がんなど、重大な病気を示す場合がある。

気になる息切れにどう向き合うか

受診は先延ばしにしないこと。専門医が肺と心臓の状態を見極め、血液検査からX線、心電図まで必要な検査を組み合わせて評価してくれる。原因が単純なこともある。貧血、体重過多、運動不足といった要因だ。その場合は、食事や運動、生活リズムについて、その人に合った助言が返ってくるはずだ。

大切なのは、突然の息切れや悪化を“いつものこと”と片づけないこと。こうした場面では、用心深さが健康も命も守る。