18:45 25-11-2025

2025年12月の大型ゲーム特集:メトロイド4やアサクリ、エルデンDLCほか話題作【Switch2対応/発売日一覧】

2025年12月の新作ゲームを総ざらい。Metroid Prime 4: Beyond、Assassin’s Creed: Shadows(Switch 2)、Elden Ring大型DLCほか、インディー注目作まで発売日・対応機種・見どころをわかりやすく解説。注目作も紹介。Switch 2対応も確認可能。

2025年12月は、落ち着いたムードながら手応えのある締めくくりになりそうだ。例年は秋のブロックバスターの余韻が続く時期だが、今回は存在感のあるタイトルがしっかり並ぶ。PEPELAC.NEWSの専門家によれば、焦点は4本の期待作AAAと、個性が際立つインディー3本。それぞれに異なるテンポと色がある。

Metroid Prime 4: Beyond (Nintendo Switch / Switch 2)

12月の目玉のひとつが『Metroid Prime 4: Beyond』。任天堂ファンだけの話題にとどまらない。前作から18年、ついにサムス・アランの新章が描かれる。発売は2025年12月4日。プラットフォームはSwitchとSwitch 2で、開発は今回もRetro Studiosが担当。シリーズの核である孤独な探索の感覚は守られる、という手応えがある。そのうえで、サイキック能力や未来的なVi-0-Laモーターサイクルといった新要素がリズムを揺らし、遊びの幅を広げる。

任天堂はすでにイベントで本作を披露しており、先行プレビューは「シリーズの精神を保ちながら新世代の可能性を引き出している」と強調している。続編に求められていた均衡が取れている、という印象だ。

Assassin’s Creed: Shadows (Nintendo Switch 2)

Switch 2では12月2日に『Assassin’s Creed: Shadows』が登場。大型シリーズ本編が任天堂ハードに来るのは珍しい。長らく親和性が高いとされてきた戦国日本を舞台に、物語は二人の主人公――忍のナオエと侍のヤスケ――の視点で進む。それぞれのプレイスタイルは明確に異なり、遭遇やミッションの進路に変化が生まれる。

PS5/Xbox/PCでは3月に先行して発売済みだが、Switch 2版はクロスプログレッション対応で携帯プレイへシームレスに移行でき、アップデートはすべて同梱でスタート。他機種での評価では近年のシリーズでも強い出来とされており、携帯しながら日本を味わう入口としても魅力的だ。

Elden Ring Nightreign: The Forsaken Hollows (DLC, PC/PS4/PS5/Xbox)

12月4日には、『Elden Ring: Nightreign』の大型DLC『The Forsaken Hollows』が配信。フロム・ソフトウェアの金字塔を起点にした協力型スピンオフを大きく拡張する内容だ。新クラス2種や新ボスに加え、世界の地形そのものを変貌させうる現象「Shifting Earth」を導入。主要プラットフォームで同時展開され、拡張版の所有者は追加費用なしで入手できる。

『Elden Ring』はすでに文化的な基準点となっており、『Forsaken Hollows』への関心は大きい。ソウルライク愛好家にとっては、陰鬱な世界へ戻り新たな協力プレイの試練に挑む好機。コア層の議論も熱を帯びそうだ。

Marvel Cosmic Invasion (PC/PS4/PS5/Xbox/Switch/Switch 2)

12月1日には『Marvel Cosmic Invasion』が発売。1990年代アーケードに着想を得た、マーベル・ユニバースの協力型レトロ格闘アクションだ。開発はTribute GamesとDotemu。スパイダーマン、アイアンマン、ストーム、ウルヴァリンを含む全15人のヒーローから選べる。

最大4人のローカル協力プレイに対応し、ニューヨークからネガティブ・ゾーンまでおなじみのロケーションを渡り歩く。各ヒーローに専用コンボが用意され、キャラクター切り替え時の連携攻撃も特徴。ピクセルアートながら質感は豊かで、温かなノスタルジーと太っ腹なロスターが今月の話題をさらっている。

Skate Story (PC/PS5/Switch 2)

12月8日、『Skate Story』はスケートボードと悪魔譚を異色のかたちで融合させる。クリエイターのSam EngとパブリッシャーのDevolver Digitalが送るのは、ガラスでできた悪魔が自由を得るため地獄を滑り抜け、道すがら悪魔の使いを果たしていく物語だ。

超現実的な美術と形而上的な空間設計、そして「砕けるリスク」を学習曲線の一部にしたメカニクスが際立つ。体験版に触れたプレイヤーからは、催眠的なスタイルとジャンルへの新鮮な切り口が支持されている。今季もっとも語られるインディーの一つと目されるのも頷ける。

Routine (PC/Xbox Series X|S)

約13年の開発を経て、SFホラー『Routine』が12月4日にリリース。1980年代のレトロフューチャーに形作られた、無人の月面ステーションが舞台だ。プレイヤーは薄暗い通路を進み、基地が沈黙した理由を探るあいだ、致死性のロボットを回避していく。

主人公の手元にあるのは銃火器ではなく、わずかなツールだけ。この制約が無力感を増幅し、緊張を持続させる。度重なる延期は好奇心をむしろ煽り、10年前の初期トレーラーを覚えているホラーファンにとっては、まさに「到来」の瞬間になる。

Unbeatable (PC/PS5/Xbox Series X|S)

12月9日、『Unbeatable』が発売。90年代アニメの軽快な佇まいをまとったリズムゲームだ。重大な不具合のため当初の発売日からわずか1日のスライドとなったが、準備は整った。

核となるのは2ボタンのリズムループ。手描きの世界観に、音楽が禁じられた社会へ反旗を翻すロックバンドの物語を重ねる。鮮やかなビジュアル、エネルギッシュなサントラ、魅力的なキャラクターが早くも注目を集め、デモ版の反応も上々だった。

2025年12月は、見出し級の記録を塗り替える月ではないかもしれないが、レンジは広い。愛されるシリーズの続編、湿度のあるホラー、そして冒険心に満ちたインディー。年の瀬を前に、新しい世界へ飛び込む衝動を心地よく刺激してくれる。プレイヤーにとっては、ゲームシーズンを鮮やかに締めるに足る充実のフィナーレだ。

対象年齢:18歳以上。